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■2002年8月6日
そのエキセントリックで... Vol.2
--謎の人物。M氏が作家としてここでデビューする。
今回は、M氏執筆の実話に基づくエッセイをお送りいたします。 |
(前回からの続き...)
路地裏裏街道トークを終えさせようと今度は僕から、
「しかし、偶然だね、店のまん前で乗れるなんて。」
「いや、実は最近コースを変えたんだ。回るコースを。」
僕はまたもや内心
「これだから本当に急いでいたりとか、タクシーに乗りたい時に捕まらないんだ!」
と思っていた。
「さっきも言ったけど、本当に厳しいんだ今、乗車率。
だから昼間はここで待機しているんだ。」
男曰く、だいぶ効率も能率も上がったという。
「体力的にもね。日中はこうしているから休憩がてらお客さんを待てるしね。」
さすがに僕も他人さまの仕事までは口は出せずに、
「なるほどね。」
と頷く。
何時から何時まで走っているの?」
「朝六時から次の日の朝までだよ。」
どちらの時間も僕は深い眠りの中である。
「大変でしょ。」
「でもね、好きなんだこの商売。色々なお客さんと話せるしね。」
それってもしかして、やはり他の乗客にも路地裏裏街道トーク炸裂!?
「会社は杉並なんだけど、自宅は相模原なんだよ。2時間以上もかかるんだ通勤に。」
しかも、男は電車で通っているという。
すると僕は
「どうして自宅の近所にしないの?なんでタクシードライバーが電車で通うの?」
と好き勝手に質問している。
電車に乗って通っていることを男はかろうじて、俗世間と接しているという気になれるという。
二時間もかけて朝から走ることには、
「走りなれた場所だからね。」
と得意げに話している。
通常は他のドライバーを含め、十時くらいから走りだすのが普通とされている中で男はなぜ朝六時から、しかも通勤二時間もかけて走り出すのか。
「通勤ラッシュの時間帯に間に合わせたいからだよ。それに早く出れば早くあがれるし。」
しかし、話しをしているうちに男は十時から走りだすドライバーとほぼ同じ時間にあがっているらしい。
「カミさんが毎日、弁当も作ってくれるし。」
家族の為に。自分の為に走る。
「趣味があってね。それに費やしたいんだよ。稼ぐときに稼いで…」
僕はこの男の趣味?ギャンブルかピンク系だな?と勝手な想像をしていた。
その男の趣味とは?次回に続く...
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